コミケ80/『アイドル領域Vol.3』/ムスメラウンジ

(7/30:『What Is Idol? vol.4』の情報を追記)
(8/9:『アイドル領域vol.3』の詳細リンク・画像を追加)

http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20110809
(表紙絵:朝倉景龍、表紙デザイン:BEMU)

アイドル領域Vol.3

アイドル領域Vol.3



今回の夏コミも斧屋(id:onoya)さん主宰のアイドル批評同人誌に寄稿しました。『アイドル領域Vol.3』新刊です。
タイトルは「ドキュメンタリーとアイドル〜リアリティと物語を確保する「現場」〜」
そしてムスメラウンジで委託頒布されるNo Knowledge Productの『What Is Idol? vol.4』にも寄稿しています。
タイトルは「誰得・俺得 フィノリアファクトリーのススメ」

『アイドル領域Vol.3』

http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20110722
『アイドル領域』、アイドルという存在・現象に関する批評を行っています。
同人誌名:『アイドル領域Vol.3』(新刊)
(全148頁、頒布予定価格:1000円)※ただし割引きあり。現在企画中。
日時:8月14日(日)コミケ3日目
場所:東京ビッグサイト
サークル名:「ムスメラウンジ」
ブース:東2 P−54b

『What Is Idol? vol.4』

http://nk.ysnet.org/p/wii4/index.html
コミックマーケット80で初頒布(委託)します。
2011年8月14日(日)※3日目です
委託先:東2ホール P-54b「ムスメラウンジ」様
頒価:500円

当日は売り子手伝いとしてブースにいる予定です。よろしくお願いします。

以下詳細&蛇足

昨年の夏コミでは『アイドル領域vol.2』にて元ハロプロエッグ平野智美嬢から「アイドルの定義」という不毛な概念について考察してみました。そこではまず定番の「アイドルの定義」を掲げて、そこから平野智美嬢がいかに「非ーアイドル」的な存在であるかを示すというスタンダードな方法を取りませんでした。逆に初めから「非ーアイドル」的な平野智美嬢に目線を置くことで、いかにして「アイドル」という概念が彼女の存在を易々と包み込む巨大で姿の見えない概念であるかを示すという方法で筆を進めたのですが、あまり好評でなかったようでした。
冬コミでは新刊が出なかったので、11月28日の新人公演でひらっちがステージを降りたことについて思いを寄せたフリーペーパーを配布しました。
参考:http://d.hatena.ne.jp/nhokuto/20101128/1290964094
   http://d.hatena.ne.jp/nhokuto/20100804/1280926770

今回書いた文章のテーマは「アイドルとドキュメンタリー」です。今年5月に公開された吉川友主演映画『きっかけはYOU!』をメインに、AKB48ももいろクローバードキュメンタリー映画との比較を行い、そこから飛躍して近年のアイドル言説に常に付いて回る「現場」という概念について考察しています。
今回の『アイドル領域Vol.3』の特集は「アイドルの自己言及」であり、本文はこの特集テーマを核にしているわけではありませんが、吉川友吉川友役として出演している『きっかけはYOU!』を取り上げることで必然的に自己言及に関わる問題にも触れています。

早くもネタばらしをすると、今回この『きっかけはYOU!』を取り上げる(まさに)きっかけとなったのは、この『きっかけはYOU!』の物語が2010年11月28日、つまりひらっちがステージを降りた新人公演終了後に吉川友の物語がスタートしているからです。ひとつの物語が静かに終わった裏で、もうひとつの物語が始まった瞬間でした。『アイドル領域vol.2(2.5)』から『アイドル領域vol.3』へ、僕の物語も繋がっているということです。

とまぁ本当にどうでもいい個人的な執筆動機はさておき、今回はそれに加えて巻末の「『アイドル領域』座談会」にも斧屋さん・香月さんと共に参加しています。こちらは6月末にこのブログで書いた
江口愛実/アイドルの実存」 http://d.hatena.ne.jp/nhokuto/20110628/1309273214
というエントリに端を発して、「江口愛実」から「現場主義」まで、「愛の無さ」という重要キーワードを挟みつつアイドル批評とはなんぞやという話題についてつらつらと語り合っているものです。

『アイドル領域vol.3』全体にも言えることでしたが、サークル名が「ムスメラウンジ」ということもあり今までは見渡せば全員ハロヲタ!という偏った状況でしたが、今回はそれがだいぶ是正されてバランスの良い仕上がりになっていると思います(とは言っても自分はきっかが題材なのでバリバリのハロ側なんですけどね)。自分も他の執筆者の文章をとても楽しみにしています。



(追記)
『What Is Idol? vol.4』では、「誰得・俺得 フィノリアファクトリーのススメ」と題して、What Is Idol?の「アイドルなら何でもOK!書いて読んで楽しい同人誌!」←(勝手に想像)というポリシーに甘えてchoice?を中心にフィノリアファクトリーについて『アイドル領域』ではとてもじゃないが載せてもらえないような勢いとパッションに任せた文章を載せてもらいました。内容はフィノリアファクトリーとはなにか・楽曲レビュー・握手マニュアル(笑)などです。
昨日(8/29)ちょうどアイドルの祭典「TIF」こと「TOKYO IDOL FESTIVAL 2011」の第2弾出演アイドル発表一覧の中にchoice?とSurvive-Zeroの名前が載っていたということもあり、「これからフィノリアが来る!」とまではいいませんが、注目するに価する素敵なアイドルの中のひとつ(3ユニットですが)を紹介するということで楽しく読んでもらえればいいなと思っています。

自分でも忘れかけていましたが、「秋葉いくお&チームW『AKB48 握手会完全攻略ガチマニュアル』」の書評も担当しています。

よろしくお願いします。