ハロプロエッグ@汐留AXステージ 8/26 幽霊と平野智美

エッグ登場は今日で3回目、ラスト公演に行ってきた。こんなに楽しいなら前の2回も行けば良かった。1000円で素敵なイベントである。


出演メンバーは予告されていた吉川友森咲樹北原沙弥香佐保明梨仙石みなみ譜久村聖の6人に加え、宮本佳林田辺奈菜美工藤遥の小学生トリオが緊急参加。
見ての通り、まさに「エッグ選抜」といった面子であり、素晴らしいステージだった。6人のお姉さん組のうち、きっか・さぁや・森咲樹・仙石の4人はMCも慣れたもので、正直ハロプロの先輩グループのMCの数倍面白く自然なやりとりで場を盛り上げていた。佐保・譜久村は4人とは若干年齢差があることからMCでは普段どおり大人しかったが、それでも自分が話す番になればしっかりと盛り上がりどころやオチのあるネタを用意できていたのでとても立派だと思った。歌・ダンスの実力に関しては今更指摘する必要もないだろう。特にきっかは笑いも取れるしあらゆる面で完成されてきて怖い。憧れのモーニング娘。への扉が閉ざされ、この子はどこへいくのだろうか。


年少3人組にはそれぞれ新しい印象を持った。特に工藤遥。前々からネットでは「ビジュアルと違う」「ハスキーでやんちゃ」などと言われているのを見ていたが、実際見てみると想像以上だった。先輩への絡み方、ヲタを前にして異様に堂々とした話しっぷり。6人が捌けると、なんとこの子がステージをまとめていた。むしろちょっとこの子怖い・・・なんて思ったり。しかしこの子の登場でタケちゃん・カリン様の若手二大勢力(?)に新たなタイプが加わってとても面白くなったと思う。ここに最近推され気味の勝田里奈、さらには実力は未知数ながらビジュアルが人気の長澤和奏あたりが絡んでくると面白い。


カリン様のダンスは相変わらず爆発していて面白い。横に割と洗練された6人がいる分、なおさら。
「EVERYDAY YEAH!片想い」のサビ、「好きで〜す〜♪」の部分で人差し指を立てて差し出すフリ付けの、首の傾け方、肩のすくめ方は天才的に可愛い。ハロコンの時も思ったが、この子は首や身体の傾け方のバランス感覚が他のメンバーと一線を画している。どう見てもお手本通りではないのだが、目線を引くし、それでいて「やりすぎて嫌らしい」感じもしない。その勇気・感覚は凄い。嗣永桃子のお尻フリフリダンスもそうなのだが、こういう所に惹かれてしまう。くどぅー(どうも慣れないこのあだ名・・・)に注目が集まりがちだが、やはりカリン様、侮れない。


さて、絶賛したMC、「幽霊」という話題を中心に進行していた。リハーサル日記にもそれに関する記述が登場するように、最近事務所ないで幽霊が出現するらしい。
さぁやがトイレで見たという幽霊。窓の向こうに映る、真っ白な顔・・・。
と、説明が進む中、客席後方では「ひらっち?」「ひらっち・・・?」と複数のヲタの声が上がり、ざわざとなんともいえない笑いが広まっていた。メンバーの笑いを取るために、ヲタがMCの話題に反応して鋭く単語を叫ぶことはよくあることだが、この「ひらっち・・・?」はそこまで大声で叫ばれることもなく、どよめきのようにヲタの間で「ひらっち」という単語が伝播し、皆ひらっちの姿をにトイレの幽霊に重ねあわせた想像しているのか、静かな笑いがしばらく続いた。なんとも不思議な光景だった。*1
この「ひらっち」はメンバーには伝わったのかは定かではないが、メンバーに拾われることはなかった。


ひらっちについて僕たちはほとんど情報を持っていない。妄想が妄想を呼び、もはや想像上のキャラクターと化している。それだけに気になる。そんな僕たちの間に、ひらっち=幽霊というイメージがざわざわと伝播した。なんだかすごい。すごいよひらっち。超絶色白で無表情。ひらっちは幽霊だったんだ。ハロプロエッグの幽霊に会えるのは9月の新人公演。でも、よく目を凝らさないと、ひらっちはステージのどこにいるのかわからない。きっと最後列の端だ。見える人にしか見えない。だって幽霊だもの。


そんなヲタのざわざわを知ってか知らぬか、仙石みなみはMCを続ける。
「それで怖くなってみんなで事務所をでたあとに、帽子を置き忘れてきたのに気づいて。取りに戻るにはトイレの前通らなくちゃいけないから凄く怖くて、頼りになりそうなひらっちに「一緒に付いてきて」って頼んだら「無理無理無理無理!!」って言われて。。それでひらっち帰っちゃった笑 あとからメールで「帰っちゃってごめんね」って言われたんだけど笑」

自分が幽霊なくせに、本物の幽霊は怖いひらっち。26歳なのに肝心なときに頼りにならないひらっち。流石である。



さて、9月の新人公演特設サイトではリハーサル日記がようやく始動。めずらしくひらっちがもう2回も日記を更新している。

2010年8月24日 
今日は、歌のリハーサルで、リズム練習をたくさんしました。
写真は、勝田里奈ちゃんと撮りました。
里奈は、言葉はなくても目だけで会話が出来る存在です。

平野智美

そしてかったりーなとのツーショット。そう、この二人はエッグの同期加入メンバーである。僕はこの二人がなぜか好きだ。
かったりーなの2倍以上歳が離れているひらっち。でも、目だけで会話が出来る、そんな関係なんだとか。不思議な二人。不思議なひらっち。
かったりーなは9月の新人公演でなんと1曲目に選抜された。今日出演していた宮本佳林田辺奈菜美工藤遥の小学生トリオや、同じく最近推され気味で真野ちゃんの新曲「元気者で行こう!」のPVにも選抜されていた佐藤綾乃を差し置いて。
頑張れかったりーな。これは大きなチャンスである。11月のエッグ再編(?)後に向けて、大きなアピールとなるように。
かたや幽霊ことひらっちはもちろん全員曲のみの参加である。エッグ再編後も、幽霊のように影は薄くこっそりアイドルを続けているかもしれない。もしかしたらふっと消えてしまうかもしれない。なんと対照的な2人!

でもきっと、何かがあっても二人はそれなりに仲は良いのでしょう。直接戦うことのない二人。14歳差の友情。
ひらっちはかったりーなの夏休みの宿題を教えてあげたり、代わりにやってあげたりしてたらいいな。
そんな妄想が許されるアイドルもひらっちだけなのである。

*1:ここで「西念!!」と叫ぶ不届き者もいたが、もちろんステージ上のメンバーに拾われることはなかった。だって西念未彩はおそらく、アイドルとして本物の幽霊になってしまったのだから