機動戦艦ナデシコ

機動戦艦ナデシコ VOL.1 [DVD]

そういえばゼロ年代の想像力を読み直してて思ったんだけど、「『機動戦艦ナデシコ』が、高橋留美子的・母性的な自己愛の承認回路への肯定が書かれているという点でエヴァの文脈をメタレベルで追認している、」と言及されているけどこれは間違っているのである。いや、間違っていはいないけれど、ナデシコはエヴァを焼き直したのではなく、むしろ物語の語り手であるヒロインのルリにとって「ナデシコ」は擬似家族であり、それはTV版の劇中と劇場版で２度ナデシコクルーが解散→再集合（→解散）したように、むしろ宇野常寛が理想とする「終わりある日常（心地よい空間に引きこもるのではなく、卒業）」を最大のテーマとしている点に大きな意義があるのだ。

なぜこのようなことを熱弁するかというと機動戦艦ナデシコは個人的ベストアニメであり、かれこれ５〜６回は全編見直しているからである。

そしてこれからナデシコの抱える様々な問題を指摘したあとに、それでもやっぱりナデシコは素晴らしいと言うことを書き連ねようかと思ったが、このようなポスト決断主義とナデシコについて同様に言及しているエントリーをいつか見た気がするなと思い出し、それが友人のブログであったことに気づき、しかも「ゼロ年代の想像力」からの引用もそれに対する反論もほぼ同じであることに気づき、なんだ二番煎じっていうかこれじゃパクリじゃないか自分・・・と落ち込んだのでナデシコについて語るのはまたいつか。

ところで大学１年時にセガサターンとドリキャス版のナデシコのゲームを衝動買いしたのだけれども当然ハードを持っていないのだけれどもこれどうすればいいのだ。エミュで遊ぶのは犯罪？ROMは持ってるからセーフ？良く知らんまま１回も起動せず本棚に眠っているのである。

機動戦艦ナデシコ The blank of 3years

機動戦艦ナデシコ NADESICO THE MISSION

ついでに問題のエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/gaku_n/20090426/1240750799